61日目

笑いは、自分の常識からかけ離れたものに対して、そのギャップや、恐怖や、興味深さを感じるから起こるのだと思う。
ジャルジャルの、オンライン会議中に寝ているコントは、「オンライン会議中には寝転がってはいけない」という常識が浸透しているから受けた。

逆に、笑えない時は二種類あって、

・そもそも共通言語となるような常識、前提を知らない
北朝鮮アメリカンジョークを言っても通じなかったり、日本のお笑いが海外に通じなかったりするのは、常識が違うから。
・コメディアンにとっては非常識でも、聴衆にとっては(意識的でも無意識的でも)常識である時
独り言を言うコントを見て笑えない人は、その人が日常的に独り言を言っているから、自分が嗤われているように感じる。
戦争の風刺画もその一種だと思う。
後者の場合、聴衆はなんとも言えない苦い感情になる。

コメディアンは、常識を持っていないと笑いを起こすことはできないし、常識を聴衆と共有していないと場を作ることはできない。

 

と、先月のコントを見て思った。